KAKEHASHI Tech Blog
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カケハシのEngineer Teamによるブログです。
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チームとプロジェクトの変化を受けてスクラムイベントを見直した話
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はじめに こんにちは。認証・権限管理基盤チームでソフトウェアエンジニアをしている坂本です。 皆さんのチームでは、「昔はうまくいっていたはずの開発プロセスが、なぜか最近うまく回らない…」と感じることはありませんか? 私たちのチームも、プロジェクトの進展とメンバーの拡大に伴い、かつて機能していたスクラムイベントがフィットしなくなるという課題に直面しました。 今回は、その課題を特定し、チームで対話しながらスクラムイベントの設計を見直した経験を共有します。私たちの試行錯誤が、同じような状況にいる方々の参考になれば幸いです。 チームとプロジェクトの移行期 私達のチームでは直近半年ほどで主に以下のような大…
2日前

機械学習エンジニアが「機械学習を使わない」選択をした理由
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はじめに こんにちは。機械学習エンジニアをしている藤本です。 「機械学習を使わないシンプルな方法に置き換えても良さそうだ」 これは、約4年間運用してきたMLモデルのパフォーマンスを初めて可視化した時の率直な感想です。この後、機械学習を使わないモデル(ナイーブモデル)への置き換えを検討することになります。 今回は、「顧客影響が出てからしか検知できない」という後手の対応から脱却し、モニタリング体制を構築するまでの道のりを共有します。技術的負債と向き合い、データに基づいたMLモデル廃止の意思決定に至るまでの経験が参考になればと思います。 チームとシステムが置かれていた状況 MLモデル導入当時の状況と…
4日前

スクラムガイドを読む前に知っておきたい基本の考え方
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こんにちは。処方箋データ連携チームのエンジニアリングマネージャーをしている吉田です。 普段はスクラムマスターとしてチーム開発に携わっており、スクラムを日常的に実践しています。 また、社内の「アジャイル研究会」にも参加しています。研究会では、アジャイルへの知見を深めたり、各現場のベストプラクティスを共有し合い、社内全体の開発をより良くしていくことを目的に活動しています。 この記事は、その活動の一環として「スクラムガイドを読む前に背景や前提を整理しておくと理解しやすいかもしれない」と感じたことをまとめたものです。 はじめに スクラムを導入したチームでよく耳にする悩みがあります。 スクラムガイドを読…
12日前

エンジニアが Professional Scrum Master を受けてみた
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処方箋データ連携チームでエンジニアをしている岩佐 (孝浩) です。 カケハシには「岩佐」さんが複数名在籍しており、社内では「わささん」と呼ばれています。 先日、Professional Scrum Master (PSM) I と II の認定試験を受験し、無事に合格することができました。 「エンジニアがなぜスクラムマスターの認定を?」と思われるかもしれませんが、この認定取得を通じて、日々の開発業務の見え方が変わりました。 本記事では、受験の動機から学習方法、試験の感想まで、エンジニアの視点から共有したいと思います。 なぜエンジニアがスクラムマスター認定を受けたのか 私が所属する処方箋データ連…
16日前

「大吉祥寺.pm 2025」と「フロントエンドカンファレンス北海道2025」に参加してきました!
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こんにちは。椎葉です。 9月6日(土)に武蔵野公会堂で開催された「大吉祥寺.pm 2025」へ参加してきました。楽しかったー。そして同僚の竹本さんと荻野さんは、同じ日に札幌で開催された「フロントエンドカンファレンス北海道2025」に参加していました。ということで今日は、竹本さんと荻野さんと一緒にこの記事を書きます! ではまず私が参加した「大吉祥寺.pm 2025」についてご紹介します。 大吉祥寺.pm 2025 で癒やされました! 「大吉祥寺.pm 2025に行きたいなー。でも大阪から行くのはちょっと遠いなー」と思っていたら、ちょうど社内Slackで @941 さんが「カンファレンス参加支援制…
22日前

不確実な新規事業開発に立ち向かう。生成AIによる高速プロトタイピングと「設計タイムライン」活用術
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こんにちは、製薬会社をクライアントとした患者向けサービス開発チームでエンジニアをしている種岡です。 カケハシでは社内で生成AIを活用した取り組みが活発に行われています。 生成AIは、もはや単なる効率化ツールではありません。ユーザーへ最速で価値を届けるための「強力な相棒」です。 本記事では生成AIを活用し、仕様検討からプロトタイプ作成までを高速で実現した事例を、具体的な手順を交えてご紹介します。 新規事業開発における3つの課題 所属しているチームは新規事業開発ということもあり、以下の課題に直面することが多いです。 変わりやすい要件 : 日々の情報収集で仕様が固まらず、開発着手のタイミングを見極め…
23日前

SQLAlchemy でスロークエリの呼び出し元を追跡する
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こんにちは、AI在庫管理のバックエンドを担当している沖(@takuoki)です。 今回は、スロークエリの呼び出し元の追跡が難しいという問題について、実際に取り組んだ解決策をご紹介します。比較的シンプルなアプローチでしたが、開発体験の大幅な改善につながったので、同様の課題をお持ちの方の参考になれば嬉しいです。 課題:スロークエリの呼び出し元がわからない SQLAlchemy のイベントリスナーを用いた実装方法 バルクインサートで発生した問題 おわりに 課題:スロークエリの呼び出し元がわからない システムを運用していると、次のような状況に遭遇することがあります。 スロークエリの発生件数が増加し、調…
25日前

障害対応での生成AIの活用事例:社内向け障害報告書作成の自動化
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Pocket Musubi開発チームの開発ディレクター、松本です。 システムに障害はつきものです。カケハシでも時折障害が発生します。開発ディレクターの役割の一つとして、障害発生時の統制者(障害対応をリードする役割)を担います。 本記事では、統制者として、スピード感が求められる障害対応を少しでも効率化するために、「社内向け障害報告書の作成」を自動化した事例と、これから効率化していきたい部分について記載します。 カケハシの障害対応フローについて まず前提として、カケハシの障害対応フローを簡単にご説明します。 下図は、一部簡略化していますが、カケハシの障害対応フローです。 カケハシでは障害対応フロー…
1ヶ月前

Musubi AI在庫管理チームがFindy Team+ Award 2025にてBest Practice Awardを受賞しました
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技術広報の櫛井です。 カケハシの「Musubi AI在庫管理」開発チームがFindy Team+ Award 2025に3年連続で選出され、Best Practice Awardを受賞いたしました。 prtimes.jp こちらのエントリでは、Findy Team+ Award 2025授賞式の様子と当日発表させていただいたBest Practiceについてご紹介します。 授賞式の様子 カケハシのMusibi AI在庫管理チームの開発ディレクター笹尾・ソフトウェアエンジニアの鳥海が参加し、会場に用意された受賞者向け記念撮影用パネルを早速活用させていただきました。 授賞式では以下の3つの表彰区分…
1ヶ月前

日本の医療に本気で向き合う。認証・権限管理基盤チームの決意
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医療業界全体を支え、日本の未来を変えていく──。 そんな壮大なビジョンを掲げ、少数精鋭で取り組むスペシャリスト集団がカケハシの認証・権限管理基盤チームです。 今回は認証・権限管理基盤チームから、PdMの渡部桂太、エンジニアの岩佐幸翠に話を聞きました。チームの成り立ち、日々の業務といった基本的なお話から、認証・権限管理基盤チームが描く未来まで、広く、そして深く語りました。彼らの本気をぜひ感じてください。 認証・権限管理基盤チームの役割 認証・権限管理基盤チーム エンジニア 岩佐 幸翠 — まず認証・権限管理基盤チームが立ち上がった経緯から教えてください 岩佐:はい、創業時までさかのぼって説明しま…
1ヶ月前

組織の一体感を育み、テキストだけでは伝わらない温度感を届ける。社内ポッドキャスト開始しました
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こんにちは、技術広報の櫛井です。普段は@941というHNでインターネットで活動しています。 カケハシの開発組織で技術系の情報発信や登壇支援、イベントスポンサー窓口など技術に関わる各種企画を担当しています。最近はこのKAKEHASHI Tech Blogの更新をもっと盛り上げようと取り組んでおり、おかげさまで更新頻度をグイッとあげることが出来はじめました。今後も技術発信を活発にしていきたいと思っていますのでご期待ください。 さて今回は、社内向けにポッドキャスト番組を開始したので、なぜ・どうやって・どうなったかをご紹介しようと思います。 なぜポッドキャストなのか Googleが提供するNotebo…
1ヶ月前

ALB mTLS導入事例:独自CRLチェックからマネージドサービスへの移行
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こんにちは。Musubiアカウント管理基盤チームの松岡です。今回は、私たちが担当するプロダクトでApplication Load Balancer (ALB)のmTLSを導入した事例をご紹介します。独自実装していたクライアント証明書のCRL(証明書失効リスト)チェックをALBに移行したことで得られたメリットをご紹介します。 1. クライアント証明書による認証とCRLチェックの重要性 私たちのチームは、Musubiを導入いただいている薬局様の関係者(経営者や事務スタッフ)が、従業員のユーザーアカウントの作成・削除、ロール変更といった管理を自ら行える「Musubiアカウント管理」を提供しています。…
1ヶ月前

他言語経験者が知っておきたいTypeScriptのクラスの注意点
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はじめに こんにちは、岩佐 幸翠(@kosui_me)です。カケハシで認証基盤・ライセンス基盤・組織階層基盤などのプラットフォームシステムを開発・運用する認証権限基盤チームのテックリードをしています。 TypeScriptのクラス構文は、一見するとJavaやC#などの言語と非常に似ていますが、その背景にあるJavaScriptの特性により、振る舞いに重要な違いが存在します。これらの違いを理解することは、これまでの経験を活かしつつ、TypeScriptで堅牢なアプリケーションを構築する上で非常に重要です。 本記事では、主にJavaやC#など、クラスベースの静的型付け言語に慣れ親しんだエンジニアの…
1ヶ月前

検証コストがゼロに近づくと、アイデアの価値はどう変わるか?
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はじめに 生成AI研究開発チームの横田です。 これまでのシステム開発では、「やる価値がある」と確信できるアイデアにしか時間を割けませんでした。 なぜなら、検証にかかるコストが高く、アイデアを"試す"こと自体がリスクだったからです。 しかし、生成AIの進化によって「まず試してみる」が圧倒的にやりやすくなっています。 本記事では、実際に生成AIと共にシミュレータを作った経験をもとに、「検証コストがゼロに近づいた世界では、アイデアの価値評価がどう変わるのか?」について考察します。 シミュレータを使った実験:薬局ユーザー×AIスループット 検証コストが下がっていると感じた事例として、生成AI機能に対し…
2ヶ月前

型とテストで守るカスタムイベント通信 - 実プロダクトでの実装事例
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1. はじめに こんにちは。生成AI研究開発チームでAIエージェントの開発をしているNokogiri(@nkgrnkgr)です。 薬局向け業務システムMusubiはAngular製のWebアプリケーションです。このMusubi上で動作するAIアシスタント機能をReactで開発することになりました。Angular製の親アプリケーション(Musubi)とReact製の子アプリケーション(AIアシスタント)という異なるフレームワークが共存する特殊なアーキテクチャとなったため、両者の通信にはカスタムイベントを採用しています。 この記事では、TypeScriptの型システムを活用してカスタムイベント通信…
2ヶ月前

ちょっとした質問でいきいきしてきたデイリースクラム
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こんにちは、椎葉です。カケハシでVPoT(VP of Technology)をやっています。技術的な視点で現場と経営をつなぐ活動の一つとして、実際にチームに入って開発業務をサポートしています。今日はその中のひとつの事例を紹介します。 Pocket Musubiチーム 今年の6月からPocket Musubiチームのみんなと一緒に開発業務に取り組んでいます。Pocket Musubiは、薬局と患者さんをつなぐ「服薬フォローシステム」です。Musubi電子薬歴と並んで、カケハシの中でも主要なプロダクトのひとつになっています。 チームはエンジニア5名、SRE2名、QAエンジニア3名をはじめとした10…
2ヶ月前

【スクフェス大阪2025】スプリントゴール未達症候群への3つの処方箋と人生初登壇の舞台裏
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みなさん初めまして!清水翔太(@_smzst)と申します。普段はソフトウェアエンジニアとして、調剤薬局のDXを推進する「Musubi AI在庫管理」というプロダクトの開発に携わっています。 7/19に行われたスクラムフェス大阪2025で「スプリントゴール未達症候群に送る処方箋」というテーマで登壇させていただきました。以前参加したスクラムフェス新潟2025で刺激を受け、今回が初めてのプロポーザル、そして初めての登壇でした。 この記事の目的は登壇内容の紹介とフォローアップです。ぜひ資料と合わせてお読みください!また、気になるセクションだけ読んでいただくでもまったく問題ありません。 目次: そもそも…
2ヶ月前

医薬品流通の最適体制を構築する。カケハシのプロダクト展開を加速するデータ連携チームの役割
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カケハシで処方箋データ連携チームのPdMを担う岡田裕行と、エンジニアの岩佐孝浩。処方箋データ連携というプロジェクトについて、カケハシの事業全体に影響を与えることのやり甲斐、そして責任の重さについて語ってくれた。 なぜ処方箋データを連携させる必要があるのか 処方箋データ連携チーム PdM 岡田裕行 — まずはチームの役割を教えてください 岡田:チーム発足の経緯からお伝えしますね。 独自の学習モデルによる患者の来局予測をもとに、最適な医薬品の発注・管理を行う『Musubi AI在庫管理』をリリースしました。このシステムをクラウド型電子薬歴『Musubi』のユーザー以外の薬局に導入するためのデータ基…
2ヶ月前

ドメインの壁を超えて“自然な交流”を実現するオフサイトの工夫と裏側
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こんにちは、Musubi AI在庫管理チーム エンジニアの大村と、Musubiアカウント管理基盤チーム エンジニアの五十嵐です。 私たちは先日、カケハシのSCMドメインとPlatformドメインの合同オフサイトミーティングを企画・運営しました。 ドメイン間の壁を越え、連携を強化するための場作りをどのように行ったか、企画段階から当日の様子までご紹介します! オフサイト開催に至った背景 今回合同オフサイトを開催したSCMドメイン、Platformドメインはそれぞれ下記の役割を担っています。 SCMドメイン:医薬品物流の仕組みの最適化 Platformドメイン:プロダクト横断の共通基盤や共通機能の提…
2ヶ月前

生成AIで内部ツール開発のジレンマを解決する
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はじめに 生成AI研究開発チームでソフトウェアエンジニアをしている坂尾です。 カケハシでは製品として生成AIを活用するのはもちろんですが、業務の中でも活発に生成AIを利用しています。今回は、生成AIを活用して内部ツールを効率的に開発した事例をご紹介します。 内部ツール開発のジレンマ 開発や運用作業をする上で、管理画面などの内部ツールの開発をすることも多々あります。例えば、運用するための管理画面やfeature flagを設定するデバッグ機能などです。 しかし、これらは「あれば便利」だよねというものも多く、直接的な利益を生むわけではないため、以下のような課題があります: エンジニアリングリソース…
2ヶ月前

社内管理画面を Slack App から Lambda Web Adapter を利用した Web アプリケーションに移行している話
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はじめに 処方箋データ連携チームでエンジニアをしている岩佐(孝浩)です。 カケハシには「岩佐」さんが複数名在籍しており、社内では「わささん」と呼ばれています。 私が所属する処方箋データ連携チームでは、これまで Slack App を用いて社内管理画面を構築・運用してきました。 しかし、運用を続ける中でいくつかの課題が明らかになってきたため、現在は Lambda Web Adapter を利用した Web アプリケーションへの移行を進めています。 本投稿では、Slack App から Web アプリケーションへの移行に至った背景と、移行前後のシステム構成についてご紹介します。 移行の背景 Sla…
2ヶ月前

カケハシでは日本の医療を変えるプロダクトをより強化していくリーダーを求めています。
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ヘルステックスタートアップであるカケハシは、シリーズDで累計150億円の資金調達を実施しました。 カケハシ、約140億円のシリーズDラウンドを実施 | 株式会社カケハシのプレスリリース ベンチャーデットを活用した資金調達を実施 | 株式会社カケハシ - 日本の医療体験を、しなやかに。 プレスリリースにもあるように、新技術への投資や事業推進を見据えた人材への投資を積極的に実施します。組織基盤の強化やプロダクトの拡充による当社プラットフォームの拡大を加速し、次世代ヘルスケアの推進を通じた日本の医療課題解決を目指します。 難しい、でも誰かがやらなきゃいけない医療という社会課題の解決 少子高齢化が進む…
3ヶ月前

サイズが小さい新形式Let's Encrypt証明書
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Let's Encryptのプロファイル選択機能 Let's EncryptにはProfile機能があり、異なる仕様のサーバ証明書を発行できます。 説明ページにある通り、現在classicとtlsserverの2種類のプロファイルが選択できます。(shortlivedプロファイルもありますが、まだ一般公開されておらず利用できません) プロファイルを選択すると何が変わるのか 何も選択しなければclassicプロファイルが選択されます。通常Let's Encryptの証明書といえばこの証明書です。tlsserverを選択すると、新しい仕様の証明書が発行されます。 「新しい仕様」とはCA/Brows…
3ヶ月前

チームに「確信」と「スピード」を与える、ディシジョンレコード駆動開発のすすめ
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こんにちは、処方箋データ連携チームの岡田です。 突然ですが、皆さんは開発の現場で 「あの決定、誰がいつ、どういう背景で決めたんだっけ?」 と頭を抱えた経験はありませんか? 私はプロダクトに対する意思決定を行う立場上、こうした問いを投げかけられることが多く、その度に記憶を頼りにあやふやな回答をしては、もどかしい思いをしていました。ソフトウェア開発において、こうした「なぜ」の欠如は、手戻りやコミュニケーションコストの増大、そして「技術的負債」の温床となります。とくに、外的要因による方針変更の背景などは意識して記録しておかないと、あっという間に風化してしまいます。 そんな問題意識から、マネージャーと…
3ヶ月前

一休の伊藤直也氏に聞く、フルベットしない技術ポートフォリオ戦略 〜実践から学ぶ、医療変革プラットフォーマーの次なる一手〜
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カケハシでの社内講演に、株式会社一休 執行役員CTOの伊藤直也氏をお招きしました。同社がどのようにレガシーシステムから脱却し、事業リスクを抑えながらRust/Go/TypeScriptを使い分けてきたのかお話を伺いました。社内向けの場ではありましたが、非常に有意義だったためご本人の許可を得て外部向けにまとめました。 当日は、医療変革プラットフォーマーを目指すカケハシのチーフアーキテクトである木村彰宏との対談形式でお話を伺い、ファシリテーターはカケハシのテックリードである松山が務めました。 松山: 本日は宜しくお願いします。まず、一休での関数型プログラミングの導入の背景についてお聞かせください。…
3ヶ月前

カケハシCTOの湯前が日本CTO協会の幹事に就任しました
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カケハシCTOの湯前です。この度、一般社団法人 日本CTO協会の幹事に就任いたしました。 本記事では、なぜこのタイミングで幹事をお引き受けすることにしたのか、その経緯と想いについてお話しさせてください。 「CTO」を捉えきれなかった頃 実は、日本CTO協会のお誘いは、数年前から何度かいただいていました。当時はまだCTOという役職ではなく、「どう?」と声をかけていただく度に、やんわりとお断りしていました。 その頃の自分は、「CTO」という存在をまだ明確に捉えきれていませんでした。CTOとしてどのようなリーダーシップを発揮するべきなのか、経営に対してどのように関与していくべきなのか。その輪郭がぼや…
3ヶ月前

カケハシのプロダクトに“水道”のような基盤をつくりたい。Musubiアカウント管理基盤チームの決意
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カケハシのプロダクトをあらゆるユーザーが安全に、かつ簡単に使えるようにしていくために欠かせない業務を担っているのが、Musubiアカウント管理基盤チームです。 このチームが担う重要な役割とは何でしょうか。今回はMusubiアカウント管理基盤チームのプロダクトマネージャー(PdM)・藤﨑翔吾と、エンジニア・松岡康夫のふたりに、チームの現在地、そして今後の目指すべき姿について聞きました。 Musubiアカウント管理基盤チームとは? Musubiアカウント管理基盤チーム プロダクトマネージャー 藤﨑翔吾 —チーム発足の経緯から教えてもらえますか? 藤﨑:5年以上前にさかのぼりますが、当時カケハシはク…
3ヶ月前

開発スピードと社会的信頼を両取りする――生成AI時代の『ガバナンス×SRE』戦略
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生成AI時代における「ガバナンス×SRE」の新しい責務 SREチームの乙二です。 生成AIが業務に浸透する今、医療データを扱うカケハシの全社SREとして、可用性とレイテンシを守る従来の活動ではリスクを吸収しきれないと感じました。 そこで私たちが取り組んだのが、SREの強みを「セキュリティ/プライバシー/法令遵守」へまで拡張し、情報漏えい・規制違反のリスクを管理するSRE組織への変革です。 カケハシでは生成AIサービスを利用する場合は、SRE、DRE(Data Reliability Engineering)、情報システム、法務といったガバナンス担当者間で連携しながら社内生成AIガイドラインに基…
3ヶ月前

"SaaS is Dead" is Chance? 医療AIエージェントの可能性
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こんにちは。カケハシで生成AI開発のプロダクトリードをしている高梨です。 最近、今更ながらキングダムと ONE PIECE を全巻揃えるかどうかで悩んでいます。 しかしそれは終わりなき戦いの始まりであると同時に、安息の時(睡眠時間)の終焉でもあるためなかなか覚悟が決まりません。 ちなみに ONE PIECE は109巻と110巻だけ買いました。 それ以外の巻とキングダム全巻がカートに入ったまま2ヶ月が経過しました。 閑話休題 今日は SaaS is Dead について、カケハシのプロダクト開発チームが考えていることことを書こうと思います。 SaaS is Dead の文脈をカケハシがどのように…
4ヶ月前

2025年度 人工知能学会全国大会 登壇・協賛レポート
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カケハシで技術広報を担当している櫛井です。 カケハシは2025年5月27日(火)〜30日(金)の期間で開催された2025年度 人工知能学会全国大会にて、プラチナスポンサーを務めました。また、カケハシの島吉がポスターセッションで発表いたしました。www.ai-gakkai.or.jp こちらのエントリでは、当日の会場での様子やセッション資料の紹介をいたします。 カケハシが実施したスポンサー カケハシはプラチナスポンサーとしてブースを出展し「AI活用で医療体験をアップデートするカケハシの取り組み」などをご紹介したり、会話文から薬歴を自動生成するAIアシスタントチャット機能のデモを行いました。 また…
4ヶ月前