TechDoctor開発者Blog

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デジタルバイオマーカーの開発を行うテックドクターの技術ブログです。事業内容に沿った技術的な記事や、コードやアーキテクチャの話、データサイエンスや分析手法の話などを記事にしていきます。

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API シナリオテストツール Postman・Tavern・runn 徹底比較 – 私が runn を選んだ理由
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はじめに はじめまして、テックドクターでバックエンドエンジニアをしている筧と申します。最近、弊社では API の品質を担保するために「API シナリオテスト」をプロダクトに導入しました。今回は、この API シナリオテストのツールである Postman(+Newman)、Tavern そして runn を比較し、最終的に runn を選んだ理由をご紹介します。 API シナリオテストとは? API シナリオテストとはなんでしょうか?開発におけるテストといえば、ユニットテストや結合テスト、API テストや E2E テストなどをよく耳にします。しかしAPI シナリオテストという言葉はあまり聞き馴染…
4日前
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Google ColabでRによるベイズ推定を行う方法: 睡眠リズムの定量化を例に
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こんにちは。データサイエンスチームの坂本と申します。使い慣れたRを使って、Google Colabのクラウド環境上でベイズ推定ができたら便利ですよね。しかしやってみると意外に環境設定手順が複雑で、悩むことになるかもしれません。 TechBlog第15回では、統計解析環境Rのユーザーが、Google Colab上でベイズ推定を行う際の手続きを紹介します。ベイズ推定にはハミルトニアン・モンテカルロ法のNUTSアルゴリズムを使用してパラメータ推定を行うためのRパッケージ、cmdstanrを利用します。また、せっかくですので、後半では構築した環境を使った分析例もご紹介します。ウェアラブル端末で測定した…
1ヶ月前
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プロジェクト管理ツールLinearの紹介~プロジェクト管理の手間を減らし、開発に集中できる環境へ
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こんにちは。テックドクターでプロダクトマネージャーをしている田向です。テックドクターでは2023年からプロジェクト管理ツールとしてLinearを導入しています。linear.app一言で言えば、Linearは「プロジェクト管理の手間を最小化し、顧客に価値を提供するための開発に集中できるツール」です。プロジェクト管理は大事ですが、管理することに時間を取られて、肝心の開発に手が回らなくなってしまっては本末転倒です。本記事ではLinearの概要と、個人的にLinearを使用する最大のメリットと感じているGitHub連携やSlack連携の機能を中心にリアルな使用感を紹介していきます。「もっと使いやすく…
1ヶ月前
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Python大規模開発の鍵!?:最新の型ヒントで実現する型安全なコード
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はじめに はじめまして、テックドクターでエンジニアリングマネージャをしている星野です。弊社ではPythonを活用することが多く、型ヒントを積極的に導入し、型安全なコードの実現に努めています。Pythonの型ヒントはPython 3.5(2015年9月リリース)から導入されましたが、その後も継続的に機能追加が行われ、使いやすく進化しています。本記事では、型ヒントの基本的な説明に加え、最新バージョンでの改善点を紹介します。 型ヒントとは Pythonは動的型付け言語のため、変数の型を指定する必要がありません。そのためコードの記述が簡潔になりますが、一方で実行するまで型エラーが検出できず、予期しない…
2ヶ月前
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朝ダラダラ型?朝・夜元気型?データから見る心拍の5タイプ
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こんにちは、データサイエンス部の深見です。 日々ウェアラブルデータ(※)と向き合う仕事をしていると、データに対する勘のようなものがついてきて、ふと「この値にはこんな傾向があるのでは?」とひらめいたりします。今日はそんなひらめきの中から、心拍のタイプ分けに関するお話です。また、後半ではタイプ分けに使用したDTW(Dynamic Time Warping:動的時間伸縮法)と呼ばれる手法についても解説します。※ウェアラブルデータ……スマートウォッチを代表とするウェアラブル端末で測定された生体情報等のデータ 心拍データに見る5つのタイプ 心拍のデータをじっくりと眺めていると、就寝や運動、または食事など…
2ヶ月前
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プロダクトマネージャーが考える、『データで調子を良くする』ってどういうこと?
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こんにちは。テックドクターでプロダクトマネージャーをしている、鹿見と申します。テックドクターでは、「データで調子を良くする」という言葉を掲げ、医療やヘルスケアの新しい形をつくることを目指しています。 テックドクターWebサイトより私は現在新規プロダクト開発を担当しており、「データで調子を良くする」ことに役立つプロダクトをつくるために日々試行錯誤しています。今回の記事では、プロダクト開発にあたって、この「データで調子を良くする」についてどのようなことを考えているか、お伝えしたいと思います。 「調子」とは何か? そもそも「調子」とは何でしょうか。それを理解するために、「調子」という言葉が私たちの生…
3ヶ月前
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楽しみながら健康チャレンジ!データと健康のつながりを体感する社内イベント「ウェルリンピック」とは
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今回は、テックドクターで開催した社内イベント「ウェルリンピック」(Well-lympics)をご紹介します。ウェルリンピックは、参加者が種目ごとに分かれて競い合ったり協力したりしながら、生活改善をするイベントです。参加メンバーは「睡眠」「リラックス」「消費カロリー」の3つの種目からひとつを選び、それぞれスマートウォッチのFitbitを着用してウェアラブルデータ(※)を記録。競技ごとの基準に沿ってデータの分析を行いながら、開催期間の2週間の間に生活改善ナンバーワンを目指します。※ウェアラブルデータ……スマートウォッチを代表とするウェアラブル端末で測定された生体情報等のデータ 開催の目的 使用した…
4ヶ月前
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PyCon JP 2024参加レポート&良かったセッション紹介
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はじめまして、バックエンドエンジニアの伊藤です。9月に開催されたPython のカンファレンスイベント「PyCon」に、テックドクターのバックエンドエンジニア3人で参加してきました。今回はその体験記として、イベントの様子や気になった発表などをレポートします。 PyConとは PyConについて、公式サイトではこのように説明されています。 PyCon JP は、Python ユーザが集まり、Python や Python を使ったソフトウェアについて情報交換、交流をするためのカンファレンスです。 PyCon JP の開催を通じて、Python の使い手が一堂に集まり、Python にまつわる様々…
6ヶ月前
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「意味のある外れ値」のデータ解析 〜極端に高い心拍数を定量的に評価する〜
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こんにちは。データサイエンスチームの坂本と申します。みなさん、データ処理における「外れ値」と聞くと、真っ先に除外すべきものというイメージをお持ちではないでしょうか。実は、必ずしもそうとはいえない場合もあるのです。TechBlog第八回では、ウェアラブルデータ(※)解析の面白さを知っていただくために、この「外れ値」をめぐるひとつの事例をご紹介したいと思います。※ウェアラブルデータ……スマートウォッチを代表とするウェアラブル端末で測定された生体情報等のデータ ウェアラブルデータの分析手法 ウェアラブルデータの分析では、目的に応じてさまざまな手法を使います。代表的なものには、2つの群の差を取り扱う手…
6ヶ月前
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HealthKitを使ってAppleデバイス向け健康管理アプリ開発を始める方法
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こんにちは。プロダクト開発チームでネイティブアプリの開発を担当している大嶋です。この記事では、Appleが提供する健康データ管理のためのフレームワークであるHealthKitを活用し、健康管理アプリを開発する方法について解説します。HealthKitを利用することで、iOSおよびwatchOSアプリがユーザーの健康やフィットネスデータを収集・管理できるようになります。具体的には、iPhoneやAppleWatchが収集したデータをアプリから読み込んだり、逆にアプリで収集したデータをHealthKit経由で蓄積することも可能です。これから健康やフィットネスに関するアプリを開発したいと考えている方…
7ヶ月前
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女性にとって、自分の体調が「わかる」未来を目指して〜Ladynamicプロジェクトのご紹介〜
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こんにちは、データサイエンスチームの瀬川です。私は以前、病院で理学療法士として働いていました。 日々患者さんと接する中で感じたのは「自身の不調がより早期に発見でき、他者にもわかりやすく伝えられる」ことがとても重要であるということです。 それを可能にしたいという想いから、現在はデータサイエンティストの立場で、身体の状態を可視化し、誰もが自分の体調を理解しやすくなる未来を目指しています。今回のTechBlog第六回では、私が進めている「女性の月経周期に関連するデータの可視化」に焦点を当て、その取り組みについてご紹介していきます。 「Ladynamic」プロジェクトと、女性ヘルスケアの課題について …
7ヶ月前
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Next.js(App router)における開発しやすいディレクトリ構成の例
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初めまして、テックドクターでフロントエンド開発を担当している大瀧です。ディレクトリ構成はコードの可読性やスケーラビリティに関わる重要な要素であると思っています。しかし、フロントエンドのディレクトリ構成はベストプラクティスが確立されておらず、わりと悩むポイントです。そこで今回は、Next.jsのApp routerにおいて、弊社で採用しているディレクトリ構成を共有します。この記事がディレクトリ構成に悩む開発者の助けになれば幸いです。 ディレクトリ構成の自由度が高すぎる問題 さきほど「フロントエンドのディレクトリ構成はベストプラクティスが確立されていない」と書きましたが、特にApp routerの…
8ヶ月前
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データ解析で伝える「調子」~心拍・運動・睡眠データから得られる意味
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こんにちは。データサイエンスチームの坂本と申します。TechBlog第四回では、日常生活中の心拍や睡眠などのデータを解析する意義や可能性について、分析者の視点からお話しします。私たちは、スマートウォッチを代表とするウェアラブル端末で測定されたデータの解析を行っています。このデータ解析という行為を少し抽象的に言い換えると、「数字の羅列から意味を見つけ出す技術」であると表現できます。そこから得られる「意味」とは、いったい何であり、何の役に立つのでしょうか? 心や身体の「調子のバロメータ」 私たちが主に取り扱う心拍・運動・睡眠のデータ*1は、いわば心や身体の「調子のバロメータ」です。これは体温計のよ…
9ヶ月前
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B+treeで効率良く後方一致検索をする方法
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初めまして、テックドクターのバックエンドエンジニアの魚木です。私が担当するプロジェクトに、データベースのテーブルのあるカラムを前方一致検索する機能があります。そこに部分・後方一致検索もしたいという要望がありました。そのデータベースはB+treeインデックスが使用されていますが、B+tree (または同系統のtree) インデックスは部分・後方一致検索は効率良くできないと言われています。 結果的に機能追加は見送られたのですが、前方・部分・後方一致検索の違いについて考えるよい機会になりました。本記事は、B+treeが部分・後方一致検索を効率よくできない理由と、その代替手段として後方一致検索を高効率…
9ヶ月前
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データサイエンス部のお仕事~データのもつ可能性を最大限に引き出す
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初めまして、テックドクターでデータサイエンス部を統括している深見です。 本エントリでは、私たちデータサイエンス部のメンバーが日々どんなデータをどのように分析しているのかをご紹介します。 24時間365日の活動を測るウェアラブルデータ テックドクターは、ウェアラブルデバイスのデータを分析することで、医療現場で活用されるデジタルバイオマーカーの開発をめざしています。 ※デジタルバイオマーカー……デジタルデバイスで測定した『日常データ』をもとにした、病気の早期発見や治療につながる客観的指標(前回記事参照) これまで医療現場で扱われるデータは、検査や健康診断など、病院に来院したときにだけ計測される一時…
10ヶ月前
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初めまして、テックドクターでCTOをしている、佐藤大樹と申します。このたび、弊社の技術ブログ「TechDoctor開発者Blog」を立ち上げることにしました。 みなさんはテックドクターが何をしている会社かご存じでしょうか。私たちテックドクターは、デジタルバイオマーカーの開発をしています。 デジタルバイオマーカーってなに? たとえば健康診断の血液検査で測定するHbA1c(ヘモグロビンA1c)という数値。この値が高いと糖尿病の疑いがあるとされます。このような指標は(「デジタル」のつかない)バイオマーカーと呼ばれています。 私たちが開発しているデジタルバイオマーカーは、デジタルデータを活用して作成し…
1年前