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AWS Lake Formation構築時にadministrator設定を行うときの注意点
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はじめにAWS Lake Formationはデータレイクの管理を統括するサービスとして非常に有用です。データレイクの構築と管理を効率化できる一方で、初期設定時にはいくつか注意が必要な点があります。今回は、Lake Formation構築時にadministrator設定を行うときの注意点について解説します。 AWS Lake Formationとは?今回、弊社開発部ではデータガバナンスを強化するために、AWS Lake Formation(以降、AWSを省略)を導入することにしました。Lake Formationについては、以下のように説明されています。AWS L...
10日前

ECRのライフサイクルポリシー適用でコスト最適化を実現
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研究開発において、インフラ周りの処理を IaC で管理しようということで、AWS CDK (AWS Cloud Development Kit) を活用しています。https://aws.amazon.com/jp/cdk/PyTorch などの巨大ライブラリを Lambda で利用しようとした場合、サイズの問題からコンテナイメージを使うことになると思います。この際、ECR (Elastic Container Registry) を活用にすることになりますが、意外なところにデータが溜まっていたために無駄なコストがかかってしまっていました。今回はそのような「ゴミデータ問題」に直面した...
11日前

AI コーディングアシスタント Claude Code を Amazon Bedrock で試してみた
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はじめに最近、AI によるコーディングアシスタントツールが次々と登場しています。その中で、先日 Anthropic 社は最新モデル Claude 3.7 Sonnet と同時に、新しいツール Claude Code をプレビュー公開しました。https://docs.anthropic.com/ja/docs/agents-and-tools/claude-code/overviewClaude Code はターミナル上で動作するコーディングアシスタントツールです。公式ドキュメントによれば、主に以下の機能を提供しています。コードベース全体でのファイル編集とバグ修正コー...
3ヶ月前

GitHub Copilot Agentを試してみた
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はじめにhttps://github.blog/jp/2025-02-07-github-copilot-the-agent-awakens/GitHubの公式ブログで「GitHub Copilot:エージェントの覚醒」が発表されました。Copilot EditsがGA(一般提供)され、新たにAgentモードがプレビュー公開されたとのことで、実際に試してみました。 Copilot EditsがGAされた Copilot EditsとはCopilot Editsは、チャットとインラインチャットの長所を組み合わせたもので、会話型のフローと、管理するファイル群に対してイン...
3ヶ月前

S3の不完全なマルチパートアップロードを削除して不要なコストを削減する
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背景株式会社モリサワでは分析のためのツールの一つとしてAthenaを利用しています。Athenaでクエリを実行した結果はCSVファイルとしてS3に格納されます。クエリの実行結果を永続化しておく必要はないため、一定期間後にファイルを削除するようにライフサイクルを設定していました。そのため当該バケットは一時的なデータ置き場の感覚で利用しており、ストレージはほとんど利用していない認識でした。 S3の料金と使用している容量が一致しないS3の費用削減のためにStorage Lensのダッシュボードをみていると、ほとんどストレージを使用していないはずのバケットで大量に使われていました....
4ヶ月前

Cloudflare Workers の実行時間が遅くなることがある
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はじめにMorisawa Fonts というフォントサブスクリプションサービスで SRE を担当しています。https://morisawafonts.com/先日、Morisawa Fonts で Web フォントのサービス をリリースしました。これはモリサワのフォントを Web サイトで利用できるサービスです。その中で、Web フォントを配信する機能の一部 を Cloudflare Workers を使って実現しました。以下は簡単な構成図です。 実行時間Cloudflare Workers のダッシュボードでは、CPU 時間 と Wall 時間 の 2 種類の実行...
5ヶ月前

Morisawa Fonts のアドビアプリケーション プラグインを更新しました
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はじめにこんにちは、株式会社モリサワ システム開発部門の大西です。前回の記事 Morisawa Fonts のアドビアプリケーション プラグインを開発しました では、Morisawa Fonts 向けにアドビアプリケーションのプラグインを開発した話にふれました。今回は、みなさまの声をもとに改善を行いましたので、その内容をご紹介したいと思います。 自動アクティベートプラグイン Ver.0.9.3 の公開 プラグインの対応範囲対応するアドビアプリケーションは次のとおりです。InDesign 2023/2024/2025Illustrator 2023/2024/2...
5ヶ月前

AI支援付きPostgresサービスの「postgres.new」を触ってみた
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はじめにAI支援付きPostgresサービスの「postgres.new」を触ってみたので、その内容を共有します。 概要ブラウザ内で利用できるPostgresサンドボックスにAI支援がついているサービスです。サービスサイトはこちらです。https://postgres.new/OSSなのでGitHubでソースは公開されています。 AI支援がついているとは?CSVファイルをアップロードするだけで、テーブルの作成やデータの挿入が自動で行われます。クエリも自然言語で行えます。 サンプルデータ作成せっかくなので、サンプルデータも生成AIに任せてみます。DBのサ...
8ヶ月前

App Runnerのネットワークについて調べてみた
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はじめにこんにちは、株式会社モリサワ システム開発部門の小室です。AWS の NAT Gateway はそこそこ料金が高いですよね。先日、使ってないと思っていた NAT Gateway を停止したところ、App Runner で構築したアプリケーションにアクセスできなくなる事象が発生しました。このアプリケーションでは VPC コネクターを利用していたので、NAT Gateway が必須だったのが理由でしたが、なぜアクセスできなくなるのか App Runner のネットワーク周りの仕組みを理解していなかったので、これを機会に少し調べてみました。 App Runner のネッ...
1年前

DiffVGを導入してフォント形状を最適化してみる
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はじめにこんにちは、株式会社モリサワの田中です。フォントに関するR&Dを主に担当しています。本記事では、フォントを含むベクターグラフィクスとAIにまたがる分野の研究で重宝するDiffVGについて、導入手順や基本的な使い方の解説と、フォントの文字形状を編集する簡単な実験について紹介します。 ベクターグラフィクスとはベクターグラフィクスは、数式で表される直線・円・ベジエ曲線などを使用して画像を表現する方法です。ピクセルで構成されるラスター画像と比較して、拡大しても画質が低下しない・編集が行いやすいなどの利点があります。なかでもベジェ曲線は、円弧などよりも表現の幅が広く...
1年前

Morisawa Fonts のアドビアプリケーション プラグインを開発しました
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はじめにこんにちは、株式会社モリサワ システム開発部門の大西です。Morisawa Fonts の利便性向上の取り組みとして、自動アクティベート機能を実現するアドビアプリケーションのプラグインβ版を開発しました。自動アクティベート機能は、アドビ社のアプリケーション(InDesign、Illustrator、Photoshop)のドキュメントを開いたとき、アクティベートしていないフォントがあれば、自動的にフォントをアクティベートする機能となります。制作チームで共有されたドキュメントを開いた際や、過去のドキュメントを開くとき、環境にフォントがないと警告が表示され、そのたびフォント...
1年前

フォントでつながった文字を表現する(その 3)—連綿体フォントを作成する
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前回までのあらすじフォントでつながった文字を表現する(その 1)—文脈に依存した字形変化とは? では、アラビア語の語頭形、語中形、語尾形の考え方から、和文フォントでの連綿体の実現と位置に応じた表現がインスパイアされた話を書きました。フォントでつながった文字を表現する(その 2)—欧文フォントの場合 では、文脈に依存する形で一部の文字の字形を変更することができるということについて書きました。今回は、これらをベースに連綿体フォントの作成について触れたいと思います。 語頭形、語中形、語尾形アラビア語の文字はそれが単語の中に出現する位置によって、語頭形、語中形、語尾形、そして独...
1年前

ファインディの「開発生産性カンファレンス ~After Findy Team+ Award 2023~」でパネルディスカッションをしました
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はじめにこんにちは、株式会社モリサワ システム開発部門の小室です。この度、ファインディ様の「開発生産性Conference ~After Findy Team+ Award 2023~」に登壇しましたので、その内容を報告をいたします。https://findy.connpass.com/event/298196/ 登壇に至るまでの経緯 DevOpsの推進からFindy Team+導入まで弊社ではDevOpsの推進から、Four Keysのデプロイ頻度を開発部門のKPIとして設定するにいたりました。その中で、プルリクの数を増やしていけばデプロイ頻度が増えるのではないか...
1年前

フォントでつながった文字を表現する(その 2)—欧文フォントの場合
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前回のあらすじフォントでつながった文字を表現する(その 1)—文脈に依存した字形変化とは? では、アラビア語の語頭形、語中形、語尾形の考え方から、和文フォントでの連綿体の実現と位置に応じた表現がインスパイアされた話を書きました。今回は、そういった文脈に応じた字形変化が起こりやすい欧文フォントの事例について触れてみたいと思います。 欧文リガチャまず、以下の文章を見てみてください。これは Adobe 社の Source Serif というフォントですが、組版上の機能[1]をすべてオフにした状態で文章を表示してみました。このような操作をする理由としては、幾つかの機能はデフォルトで...
1年前

AWS Incident Manager によるインシデント発生時のエスカレーション自動化を試してみた
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こんにちは、株式会社モリサワ システム開発部門の川村です。AWS Incident Manager を利用して、インシデントの発生を検知し、自動的にエスカレーションする方法を試してみたので、簡単に紹介したいと思います。 Incident Manager とは?AWS が提供するインシデント解決までの時間を短縮するための支援を行うサービスです。https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/incident-manager/latest/userguide/what-is-incident-manager.html主な機能としては以下が挙げられます。 イ...
1年前

フォントでつながった文字を表現する(その 1)—文脈に依存した字形変化とは?
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はじめに株式会社モリサワにおいて、2017 年に「みちくさ」というフォントをリリースしました(参考: 筆のまにまに。言葉によって形が変わるフォント「みちくさ」)。また、2021 年には「澄月」というフォントもリリースされました(参考: デザイナーとエンジニアの綿密な連携で実現。流れるように文字がつながる筆書体「澄月」【2021年新書体】)。コンセプトが異なるのでこれらのフォントを一緒に扱うことは乱暴ですが、一方で技術的には共通点もあります。それは文字入力に合わせて形状の繋がった文字—連綿体—を表現できることです。本記事では連綿体を表現するフォントの技術的側面について、そのエッセン...
2年前

Cloudflare の DNS を Terraform で管理してみた
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はじめに弊社では AWS を中心にシステム開発を行っており、DNS については Amazon Route 53 を利用しています。今回は新たに Cloudflare の DNS を試すことにチャレンジしてみました。AWS 上の環境構築作業は IaC を活用しており、CloudFormation や CDK を主に利用しています。Cloudflare で IaC を行う場合は、Terraform を利用するのが一般的なようです。そこで、Cloudflare の DNS のレコード設定を Terraform で管理し、動作するところまで試してみました。 Terraform ...
2年前

「AWS Dev Day 2023 Tokyo」に登壇し【老舗企業が開発組織カルチャーの刷新を行い SaaS 戦略に切り替えた話】をしました
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こんにちは、株式会社モリサワ システム開発部門の小室です。この度、AWS 国内イベントで最大の開発者向けテクニカルカンファレンスの「AWS Dev Day 2023 Tokyo」に登壇しましたので、その報告をいたします。 AWS Dev Day 2023 Tokyo とは開催時点でのイベントページはこちらになります。今後、ページが更新される可能性もあるため、イベントの概要を引用しておきます。 AWS国内イベント最大の開発者向けテクニカルカンファレンス開発者は常に知識とスキルをアップデートし、開発力を高めることが求められています。AWS Dev Day では今押さえておく...
2年前

TypeLab 2023 に登壇して書体関連のツールを OSS として公開しました
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こんにちは。株式会社モリサワで働いている藤です。書体 (フォント) を制作する部門で、いわゆるフォントエンジニアと呼ばれる仕事をしています。書体制作のお仕事を、技術面からサポートする仕事といえば良いでしょうか。今回は、Typographics 2023 TypeLab で発表をする機会に恵まれました。その内容をかいつまんで報告しつつ、あまり知られていないお仕事の一旦を知ってもらえたらと思っています。 お知らせ: OSS はじめますこのたび、書体制作プロセスで社内開発したツールを広く共有する場として、GitHub のレポジトリを公開しました:👉 https://github.c...
2年前

Morisawa Fonts に AWS X-Ray を導入しました
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こんにちは、株式会社モリサワ システム開発部門の川村です。クラウド型フォントライセンスサービスの「Morisawa Fonts」の開発を担当しています。Morisawa Fonts に AWS X-Ray を導入したので、簡単に紹介したいと思います。 X-Ray とは?AWS が提供する分散アプリケーションの分析とデバッグのためのサービスです。https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/xray/latest/devguide/aws-xray.htmlアプリケーションが処理するリクエストの詳細なデータを収集し、アプリケーション全体のパフォーマンスや...
2年前