Sansan Tech Blog
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Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信
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テスト設計の属人化からの脱却─AIで工数半減と品質標準化を実現したQAチームの挑戦
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はじめに:QAの未来を創造するための試み こんにちは。Bill OneでQAエンジニアをしている林 樹坤です。 私たちのチームは「AIを活用した新しいテストプロセス」を目指して、品質保証のあり方を変えようとチャレンジしています。 今回は、AIを活用してテスト設計の「属人化」という長年の課題を解決した話をします。誰が担当しても85%以上の品質を安定的に実現できる仕組みを構築し、その結果として工数も54.3%削減することができました。
3日前

福岡からリモートで働く ─ 地方拠点での働き方とこれから
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はじめに こんにちは、技術本部 Bill One Engineering Unitの姉川です。2025年2月、私は東京から福岡へ移住しました。きっかけは家族のライフステージの変化です。子供が生まれ、夫婦それぞれの実家に近い場所で子育てをしたいと考えました。大学時代を過ごした福岡は私たちにとって思い出深い街でもあり、今では生活と仕事の両立にちょうど良い拠点となっています。福岡に移住した背景はこちらの記事でも紹介しています。現在はオフィスに出社しつつ、基本的にはリモートを中心に働いています。地方拠点でも問題なく業務を進められており、本記事では福岡での暮らしの様子、リモート環境で成果を出すための工夫…
4日前

EightのWeb開発組織の体制の今
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名刺アプリ「Eight」のWeb開発組織でマネジャーをしている篠原です。最近は2歳の娘に翻弄される日々を過ごしています。長く続くプロダクトを進化させる中で、日々の新機能開発と中長期の技術的取り組みをどう両立するかは、多くの開発組織が直面する課題です。EightのWeb開発組織も例外ではなく、このテーマに向き合い続けてきました。本記事では、その解決策として導入した「Feature / Enhancement」体制について、背景と現状、そしてこれから目指す姿を紹介します。
5日前

From Zero to One: Building the First Global Team in Data Hub
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The Global Team in Data Hub Hi, I'm the leader Masanori Ikeda and one of the founders of the Data Hub’s first Global Team. As of September 1, 2025, our team has eight members, with two more planning to join later this year. I believe we are one of the most influential teams in the Data Hub group. In…
11日前

Bill One開発マネージャーと挑む! AI駆動開発合宿で掴んだ、AIを"思考の相棒"にする3つの勘所
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はじめに こんにちは!技術本部 Bill One Engineering Unitの市川です。 突然ですが、皆さんのチームでは、AIをどう活用していますか? 「CursorやClaude Codeを導入してAgent機能を活用している」「プロンプトエンジニアリングの勉強会を開いた」など、様々な試行錯誤をされているかもしれません。
12日前

Vertex AIを利用してVision Language Modelをリリースするまでの意思決定
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はじめに こんにちは、技術本部 研究開発部Automationグループの石井です。 本記事では、内製のVision Language Model “Viola”をGoogle CloudのVertex AIにデプロイするまでに行った意思決定を振り返ります。 比較的大きなVision Language Modelを本番環境にデプロイするにあたって、考慮すべき観点がいくつかありました。特に、システム要件を満たすための構成設計、画像処理の責務設計について、どのような判断を行ったのかを共有します。
16日前

Amazon Athena で json、Parquet、Iceberg のデータを検索し、性能比較してみた
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Sansan Engineering Unit Infrastructureグループの織田 繁です。 2025 年 6 月 25 日~ 26 日に開催された AWS Summit Japan 2025 での Community Stage にて「Amazon S3 標準/S3 Tables/S3 Express One Zone を使ったログ分析」というタイトルで登壇させていただきました。 この時点では具体的な性能比較は行っていなかったので、実際に試してみた結果をレポートします。
17日前

AIファーストを掲げるSansanのQA組織変革への取り組み
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生成AI技術の飛躍的な進歩により、ソフトウェア開発にAIツールを活用することが一般的になりつつあります。そして、Sansan株式会社は社員一人ひとりがAIを武器として活用できる状態を目指す「AIファースト」を、2025年の全社方針として掲げています。 この変革の波は、QA組織にも根本的な変化をもたらしています。従来のテスト手法やプロセスが、AI活用により劇的に効率化される一方で、QAエンジニアの役割そのものが進化を求められる時代が到来しました。 Quality Assurance Engineering Unit部長の佐藤です。私は2023年11月にSansanへ入社し、2025年3月に部長へ…
21日前

My Journey Back Into Development with AI
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At Sansan Global Development Center (SGDC), the team I manage, Haraya, closes every stand-up meeting with a phrase that guides our work: *'change lives.'* It’s more than just words; it’s a reminder of why we do what we do.For nearly three decades, I’ve worn many hats: software engineer, team lead, a…
22日前

SansanはiOSDC Japan 2025にゴールドスポンサーとして協賛します!
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こんにちは!技術本部 Sansan Engineering Unit Mobile Applicationグループの松山(@akidon0000)です。 2025年9月19日(金)から3日間、「iOSDC Japan 2025」が開催されますね。 iosdc.jp Sansan株式会社は昨年に引き続き、ゴールドスポンサーとして協賛し、当日は展示ブースを出します! buildersbox.corp-sansan.com 本記事では、Sansanからのスピーカー情報や、用意しているブースやノベルティ、関連イベントなどをご紹介します。 パンフレット記事のご紹介 iOSDC Japan 2025のパン…
23日前

SansanはDroidKaigi 2025にゴールドスポンサーとして協賛します!
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こんにちは!技術本部 Sansan Engineering Unit Mobile Applicationグループの堀(@horitamon)です。今年もこの時期がやってまいりました。「DroidKaigi 2025」が2025年9月10日(水)から3日間開催されますね…!2025.droidkaigi.jpSansanは今年もゴールドスポンサーとして協賛し、当日は展示ブースも出展します。 この記事では、Sansanが今回ご用意するブースの内容について紹介します。
25日前

【LLM Weekの全貌】 開発をAIに任せた1週間で見えた、生産性向上のリアルな成果と課題
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1. はじめに 2. LLM Week とは 2.1 概要 2.2 目的 2.3 ルール 3. AI導入効果の定量分析 3.1 リリースノート数で見るユーザ価値のデリバリ 3.2 主要開発メトリクス(コミット比率・コード量 / PR 件数 / レビューリードタイム) 3.3 分析と考察 4. LLM Week 振り返り共有会 5. LLM 縛り解除後の変化(7/14 週以降) 6. 今後のアクション 7. 終わりに Sansan技術本部ではカジュアル面談を実施しています 1. はじめに こんにちは、Contract One Engineering Unitの高橋です。 先日、開発のほぼすべてを…
1ヶ月前

React Virtualizedとお別れした話
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こんにちは、名刺アプリ「Eight」でエンジニアをしている藤野です。最近はタコスの肉(カルニタス)作りに挑戦しようと考えています。 さて、今回はReact 18移行時に発生したReact Virtualizedで起こった問題と、その解決のためにReact Virtuosoへ移行した技術的な判断について共有します。
1ヶ月前

YAML Anchorsを活用したGitHub Actionsの効率化とその限界
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技術本部 研究開発部 Architectグループの島です。 GitHub ActionsでYAML Anchorsがサポートされました。 github.com これにより、ワークフローの記述において冗長な繰り返し(ボイラープレート)コードをいくらか改善できます。この記事では、YAML Anchorsの基本的な仕組みから、思いついた範囲でGitHub Actionsにおける活用例まで解説します。
1ヶ月前

3つのシンプルな改善策で実現!elasticsearch-modelを使ったインポート処理を2倍高速化した話
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こんにちは、技術本部 Sansan Engineering Unit Nayoseグループでエンジニアをしている冨田です。 私たちのグループでは、当社のほぼすべてのプロダクトが利用する共通基盤である「組織データの名寄せサービス」の開発に取り組んでいます。名寄せサービスにより、組織名の表記揺れなどで別々に存在するデータが名寄せ(グルーピング)され、組織データの活用価値が向上します。 名寄せサービスのバックエンドでは、WebフレームワークにRuby on Rails(以下「Rails」とする)、DBにAurora、検索基盤の1つにElasticsearchを利用しています。 本記事では、elast…
1ヶ月前

CursorとPlaywright MCP Serverを活用したJMeterの負荷シナリオ生成
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導入 こんにちは!名刺アプリ「Eight」のSREエンジニアの藤原です。SREは日々プロダクトの信頼性向上に向き合っています。私は2024年の8月に入社し、すでに入社から1年経ったことに驚きを隠せない今日この頃です。遅ればせながらドラゴンクエストIIIリメイクを始めたので、残暑を乗り越えられるように頑張ります。アプリケーションへ継続的にリクエストをかける環境を用意するにあたって、JMeterのスクリプトを作成する必要がありました。本ブログでは、CursorとPlaywright MCP Serverを活用してスクリプト作成を効率化した方法をご紹介します。なお、本記事で触れるJMeterのシナリ…
1ヶ月前

契約書を“意思決定のインフラ”に──Contract Oneで挑む、新たな価値創造
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こんにちは、Contract One Engineering Unitの大島です。 このたび、Contract One Engineering Unitの立ち上げに伴い、部長としてジョインしました。これまで私は研究開発部の部長として、また時にはSansan Engineering Unitの副部長として非構造化データを構造化し、意味のあるデータとして活用するための技術開発に取り組んできました。 そんな私が次に挑むのが、「契約書の未来をつくること」です。このチャレンジに至った経緯について説明させてください。
1ヶ月前

諦めかけた技術負債返済を3カ月で完遂させた2つの決断 - Epoxy48個削除の軌跡
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はじめに こんにちは!技術本部 Sansan Engineering Unit Mobile Applicationグループの桑原です。 このたび、Mobileチームでは「技術負債返済」をテーマとしたTech Blogリレー企画を開始することになりました。 本記事はその第一弾として、Epoxy削除プロジェクトを取り上げます。今後も隔週でMobileチームから技術負債返済に関する記事を投稿予定ですので、ぜひご期待ください。 さて、技術負債、溜まっていませんか?「いつかやろう」「時間ができたらやろう」と思いながら、気づけば半年、1年と放置してしまう。そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか…
1ヶ月前

Design Marathon: Enhancing collaboration and AI-utilization in just an hour
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I held a "Design Marathon" with my team to push our technical abilities, enhance collaboration, and utilize AI in ways we weren't used to, and I think your team should do the same (or similar). My Team My name Jose (but I usually go by "King"), and I am a founding member of team Haraya, the first gl…
1ヶ月前

大規模同義語辞書でElasticsearchのIndex作成が重くなる問題とその対策
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こんにちは。技術本部 Contract One Engineering Unit の伊藤です。Sansan株式会社で AI 契約データベース「Contract One」の開発を担当しています。Contract Oneでは契約書検索をコア機能として提供していますが、実運用では社名の表記揺れや新旧社名による検索漏れが課題となっていました。たとえば「さんさん」と入力しても「Sansan株式会社」にヒットしてほしいですし、旧社名「三三株式会社」を検索しても新社名に紐づく契約書がヒットするようになって欲しいという要望がありました。そこでElasticsearchの同義語検索機能を導入し、複数の表記を吸収…
1ヶ月前

テストを実行して、Sorbetのsigを自動生成する
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こんにちは。 名刺アプリ「Eight」でエンジニアをしている鳥山(@pvcresin)です。 先日、スポーツサンダルで炎天下を散歩したのですが、日焼けで足の甲がシマウマみたいになってしまいました。 足にも日焼け止め塗った方が良いかもしれません。 さて今回は、RSpecのテストコードを元にRubyのメソッドの型(sig)を自動生成した話をしたいと思います。 ※ 本記事はOmotesando.rb#112での発表資料を元に加筆修正したものです。
1ヶ月前

『エンジニア = コード書く人』ではない、Contract Oneで目指すエンジニア像
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こんにちは、技術本部 Contract One Engineering UnitでWebエンジニアをしている田中達也です。 今年の4月に新卒として入社しました。大学では理学部物理学科でガラスの研究をしていました。研究も面白かったのですが、さまざまな企業でのインターンで自分の技術でプロダクトを成長させる楽しさに気づき、エンジニアのキャリアを選びました。 そんな私が、Contract Oneの開発に携わる中で気づいたエンジニアの役割についての入社後のギャップを共有します。
1ヶ月前

VSCodeでもKotlinが書きたい!公式Kotlin LSPの今とこれから
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技術本部 Contract One Engineering Unit の髙野です。2024年に新卒で入社し、AI契約データベース「Contract One」を開発しています。 KotlinConf 2025で突如として発表されたKotlin LSPは、Jetbrains IDEが主流だったKotlin開発に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。 そんなKotlin LSPについて、現状と今後の展望をまとめます。 Kotlin LSPとは? 配布形式 Visual Studio Code 拡張機能 Standalone Kotlin LSPでできること AI連携と生産性向上への期待 GitH…
1ヶ月前

Sansanエンジニアのリアルな日常 Vol.4
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こんにちは、技術本部 VPoE室の島津です。Sansanで働くエンジニアのリアルな日常を連載形式でお届けしているこのシリーズですが、第4回目となる今回は、自ら手を上げ福岡拠点へ異動し、採用活動にも向き合っているモバイルエンジニア原田の一日に密着しました。
1ヶ月前

AWS Step Functionsで本番リリース作業を完全自動化した話
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はじめに こんにちは!名刺アプリ「Eight」のエンジニアをしている常盤です。現在はEnhancementチームに所属し、Eightの設計や開発生産性の改善に日々取り組んでいます。 Eightでは週2回の定期リリースを行っていますが、以前はリリース担当者が10回以上の手動操作を張り付いて行う必要があり、完了までに約40分もの時間がかかっていました。この課題を解決するため、AWS Step Functionsを活用してリリースプロセスをほぼ完全自動化することで作業時間を5分に短縮することに成功しました。 これにより年間で約60時間の工数削減を実現したことに加え、柔軟なタイミングでリリースできる状…
1ヶ月前

運用改善チームとして、月30時間の運用工数削減に取り組んだ話
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初めまして。Sansan Engineering Unit Master Dataグループの上野です。 私たちMaster Dataグループでは、Sansanの各プロダクトで活用されるさまざまなデータの収集・提供を担うサービスを、複数のサブチームに分かれて開発・運用してきました。 しかし、活動を続ける中で、次第に次のような課題が顕在化してきました。 サービスに関する知識や運用ノウハウが各チームに分散しており、サービス横断的な活動をできる人がいない 開発初期にスピードを優先した設計が、運用フェーズで負債となっている こうした状況を打破するため、私たちは「One Master Data Group…
1ヶ月前

Sansan Data Hubのリアーキテクチャの裏側 Vol.2 : AI活用による開発生産性の向上
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こんにちは、技術本部 Sansan Engineering Unit Data Hub グループの横山です。 私たちは現在、Sansan Data Hubのリアーキテクチャに取り組んでいます。 本連載では、そのリアーキテクチャについて紹介していきます。第2回となる今回は、私たちが構築したアーキテクチャにおけるAI活用について紹介します。 標準化されたアーキテクチャとAI活用 前回の記事では、Sansan Data Hubのリアーキテクチャにおけるドメイン分離について紹介しました。
1ヶ月前

MIRU2025への参加およびキャディ株式会社との合同勉強会を開催
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こんにちは。研究開発部の川波です。 今年も8月となりましたが、40度を超える猛暑が続いています。冷房とアイスが欠かせない夏ですね🍨 そんな今夏ですが、2025年7月29日(火)から8月1日(金)にかけて京都府京都市にて画像の認識・理解シンポジウムMIRU2025が開催されました。弊社からは今井・内田・川波・Guan・竹長・宮本の計6名の研究員が現地に赴き、企業展示を行いました。また、MIRU1日目の2025年7月29日(火)の19:15よりキャディ株式会社との合同勉強会を開催しました。本ブログは両イベントについての現地レポートとなります。 MIRUとは MIRU2025会場 MIRU (Mee…
1ヶ月前

Kubernetes基盤OrbitにOpenTelemetryを導入する
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はじめに 技術本部 Platform Engineering Unitで1カ月間インターンをしていた竜 鶴吉(X)です。*1Platform Engineering UnitではOrbitと呼ばれる、GKEをベースとしたシングルクラスタのアプリケーション開発基盤を運用しています。Orbitは開発者の認知負荷を低減させることを目的とし、複数のアプリケーションが稼働しています。今後、より多くのアプリケーションを乗せる予定で現在成長の過渡期と言えます。その中で、運用しているアプリケーションの可観測性を向上することはチームのミッションの1つでした。そこで、今回私はOrbitにOpenTelemetry…
2ヶ月前

「拠点分散型組織」で結果を出すために心がけていること
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こんにちは。技術本部 Sansan Engineering Unit 名刺メーカーDevグループの佐藤です。私の属する名刺メーカーの開発チームは、メンバーがさまざまな支店に散らばる、いわば「拠点分散型組織」となっています。具体的には、東京本社、関西支店(大阪)、中部支店(名古屋)、Sansan Innovation Lab.(京都)、福岡支店*1の4つです。 そして入社してからこれまでに属した他のチームでも、1つの支店にメンバーが固まっていることはありませんでした。2019年末から始まったコロナ禍を機に、ほとんどの企業が多かれ少なかれリモートワークを取り入れました。全面的にフルリモート勤務を取…
2ヶ月前